かつては「飲みすぎは体に毒」と敬遠されることもあったが、健康・ウェルネスの領域において、現在の評価は180度覆っている。大規模な疫学調査の集積により、適量のコーヒー摂取が心血管疾患や糖尿病のリスク低減に寄与することが明らかになってきたからだ。
鍵を握るのは、カフェインとクロロゲン酸などのポリフェノールが織りなす相乗効果だ。フード・サイエンスの研究現場では、単一の成分を摂取するよりも、抽出液として複合的に取り込むことで抗酸化作用が高まることが報告されている。もちろん過剰摂取は不安感や頻脈を引き起こすリスクがあるため、成人の1日あたりの上限とされる400mg(マグカップ約3〜4杯分)を守ることが、健康的で豊かなコーヒーライフの黄金律となる。