日本の洋菓子界を牽引する巨大チェーンの動きからも、サイズ需要の変化は明白だ。「シャトレーゼ」や「不二家」といった全国展開ブランドのラインナップを分析すると、ホールケーキの展開における明確な戦略転換が見えてくる。
シャトレーゼでは、4号サイズのホールケーキやアソートタイプのケーキの品揃えを拡充している。家族それぞれの好みが多様化する中で、大きな1粒のケーキを切り分けるよりも、多種類を楽しめるミニサイズや4号サイズが選ばれる傾向が強い。また、不二家においても、長年愛されてきた定番のバースデーケーキにおいて、4号・5号の充実度を一段と高めている。
単に小さいだけでなく、高さを持たせたりデコレーションを立体的に仕上げたりすることで、写真映えと満足度を両立させる工夫が凝らされているのが、2026年のホールケーキ市場の特徴だ。