終演を告げるブザーが鳴り、観客が外へと溢れ出す。徒歩圏内に位置する天文館の飲食店街には、早くも余韻を楽しもうとする人々の姿があった。近年、地元の商店街振興組合と連携した「チケット半券サービス」が大きな成果を上げている。
「公演がある日は、明らかに客の波が変わる」と語る地元の居酒屋店主の言葉通り、ホールの熱量はそのまま街の賑わいへと流出していく。文化施設を単なる点の存在として孤立させるのではなく、都市の経済循環のハブとして機能させる。山下町周辺の再開発の動きとも相まって、夜の街に新たな活気をもたらしている。