「これはフットボールという競技の死を意味する」と、あるベテラン監督は吐き捨てるように言った。国際サッカー連盟(FIFA)をはじめとする各スポーツ団体は、この新技術の規制に向けて緊急のガイドライン策定に追われている。ルールで禁止すべきか、それとも新たな機材として認めるべきか。議論は平行線をたどったままだ。
一方で、メーカー側のロビー活動も激化している。彼らは「技術の進歩を止めることはできない」と主張し、F1におけるマシンの進化と同様に、シューズの進化もスポーツの一部であると説く。観客が求めるのは、より速く、よりダイナミックなプレイだ。その欲望が、規制の壁をじわじわと押し広げている。