従来の福祉施設や公共公民館と決定的に異なるのは、訪れる人々を「サービスを受ける側」と「提供する側」に分けない点にある。ここでは高齢者も若者も、誰もが何かしらの「役割」を担う仕組みが設計されている。
たとえば、得意なDIYを活かして施設の棚を修繕する元大工の男性がいれば、学校帰りに小学生の宿題を見てあげる大学生ボランティアもいる。「誰かに助けられるだけの存在」になると、人は次第に気後れしてしまう。しかし、自分の得意分野で一役買える場所があれば、人は自ずと生き生きとした表情を取り戻す。この相互承認の連鎖こそが、拠点全体を活気づける最大のエネルギー源だ。