平穏だった生活が一変したのは、斉藤慎二をめぐる一連の不祥事報道であった。事態を重く見た所属事務所の吉本興業は契約解除を発表し、彼はレギュラー番組や舞台から一瞬にして姿を消すこととなった。芸能界全体に衝撃が走る中、最も渦中に立たされたのは間違いなく妻である瀬戸サオリだ。
世論の厳しい批判に晒されながらも、彼女は一切の弁明をせず、家族として夫の過ちと向き合う道を選んだ。被害者への謝罪と思いやりの意を示しつつ、崩れかけた家庭を繋ぎ止めたのは、他でもない彼女の毅然とした決意であった。一時の感情に流されず、泥をかぶる覚悟を決めた妻の姿に、周囲の評価も変わり始めていった。