インターネット上や一部の愛好家の間で、「化け鯉を彫ると不吉なことが起きる」「龍になりきれていない中途半端な図柄だからタブー」といった噂が囁かれることがあります。しかし、伝統的な刺青の歴史を紐解くと、化け鯉そのものに忌むべき禁忌やタブーは一切存在しません。
こうした噂が生まれた真相は、図柄が持つ圧倒的な「格の高さ」にあります。龍は最高位の神獣であり、鯉から龍へと化ける図柄は極めて強い力を秘めていると信じられてきました。そのため「半端な覚悟で背負うと絵柄の力に負けてしまう」「己を厳しく律せない者には不釣り合いである」という戒めが、いつしか誇張されて「タブー」という都市伝説にすり替わったと考えられます。