江戸時代から続く「連子格子(れんじこうし)」の町家が整然と並ぶ黒江。かつて塗師(ぬし)たちが汗を流した職人の街がいま、驚くべき変貌を遂げている。路地を折れると見えてくるのは、老朽化した木造の塗師屋をリノベーションしたカフェやデザインスタジオ、シェアカフェだ。古い漆塗りの作業台をそのままカウンターに流用したカフェの店主は、「古くて重厚な漆のテクスチャーは、どんな最新建材でも再現できない。海外からの建築家が『この壁の風合いはアートだ』と驚嘆していく」と笑う。伝統の紀州漆器を現代のガラス器やカトラリーと組み合わせた新しいプロダクトが生まれ、若手職人の移住も増加中だ。
黒江の古民家と最先端バイオマスが交差し始める——紀州の「ものづくり都市」が2026年に欧米メディアから熱視線を浴びる理由
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