激化する戦闘の中で、禰豆子が開花させた特殊能力が血鬼術「爆血」である。自らの血を高温で燃え上がらせるこの術は、極めて特異な性質を持っている。
驚くべきは、その炎が鬼や鬼の毒、血鬼術の痕跡のみを焼き尽くし、人間には一切の危害を加えない点だ。炭治郎の日輪刀に血液を付着させて爆発させる「赫刀」化のサポートなど、戦術的な攻防において彼女の存在は不可欠であった。
この「鬼だけに作用する解毒と攻撃の炎」という設定は、単なるバトルのアクセントにとどまらない。自身の身を削って他者を救うという、彼女の自己犠牲精神そのものが能力として昇華された形だといえよう。