捜査の最前線では、時間の経過を言い訳にしない精密な再検証が進められている。富山県警察はこれまでに寄せられた膨大な情報の再整理を行うとともに、最新の画像処理技術を用いたスクリーニング作業を継続している。特に注目されるのが、事件発生当時に現場周辺を通過した車両のドライブレコーダーや防犯カメラの映像データに対する再解析だ。
近年の防犯カメラ画像解析・科学捜査における技術革新は著しい。従来の手法では超解像化が困難だった低画質の映像から、ノイズを除去し、わずかな光の反射や人物の輪郭を特定するアルゴリズムが実用化された。警察当局は、当時の特定時間帯に映り込んでいた不審な車両や通行人の動きをコマ単位で精査し直し、これまで特定に至らなかった「死角」の解消を目指している。
また、民間の取材チームが立ち上げた報道特集「高岡市2歳児行方不明事件・追跡検証プロジェクト」においても、最新の科学的知見に基づいた検証が行われている。富山県内の気象データ、用水路の水流シミュレーション、さらにはGPS位置情報のビッグデータ解析を組み合わせることで、男児が辿った可能性のある移動ルートが絞り込まれつつある。