チケットにとどまらない「物品の転売問題」が爆発的な社会問題へと発展した象徴的な例が、大ヒットを記録した劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の限定入場者特典や、品薄が常態化するプラモデル・トレーディングカードの転売騒動だ。本来ならファンに還元されるべき限定グッズが発売直後に買い占められ、フリマアプリ上に異常な高額で溢れかえる惨状は、一般消費者の激しい憤りを買った。
こうした混乱を受け、消費者庁や公正取引委員会といった行政機関も重い腰を上げた。競争の公正さを阻害する独占的買い占め行為や、消費者の誤認を招く不当表示、さらには市場の透明性を損なう価格吊り上げに対し、関係省庁が連携した実態調査と監視体制が強化されている。過去にデジタル改革や消費者保護の文脈で過剰な転売行為へ懸念を示してきた河野太郎氏らの問題提起も呼び水となり、行政による監視の目はかつてないほど厳しさを増している。