節目となったシーズン10は、まさに「ドリームマッチ」の名にふさわしい大会だった。歴代の覇者たちが一堂に会し、1000万円の賞金をかけて戦う。小細工は一切通用しない。そこにあったのは、研ぎ澄まされたプロ同士の無言の殴り合いだ。
誰かが動けば、全員が身構える。静寂の中に響く、衣類の擦れる音すらも緊張感を誘う。このシーズンが神回と呼ばれる理由は、単に面白いからではない。芸人たちが互いの手の内を読み合い、裏の裏をかくという、高度な心理戦の極致がここにあったからだ。笑いをこらえるあまり、顔面が蒼白になっていく王者たちの姿は、視聴者の背筋を凍らせた。