館内の物産館「ビストロパパ」の直売スペースへ足を踏み入れると、圧倒的な果物の陳列に息を呑む。この地を代表する最大の看板が「吉野梨」だ。歴史ある果樹地帯で育てられた梨は、滴る果汁とシャリ感のある歯ごたえ、濃厚な甘みが際立つ。収穫期には、贈答用の大玉から自宅用の手頃な袋詰めまで棚一面を埋め尽くすが、昼過ぎには完売することも珍しくない。
季節が深まると、世界最大級の柑橘類として知られる「晩白柚」がバトンを受け継ぐ。子どもの頭ほどもある巨大な果実は見た目のインパクトも抜群で、芳醇な香りを漂わせる。直売所のスタッフは「最も状態の良い朝採れを手に入れるなら、オープン直後の午前9時から10時半が勝負どころ」と明かす。生産者の顔が見える安心感と市場直送の鮮度が、リピーターを惹きつけてやまない。