大野智の単独CMを語る上で絶対に外せないのが、久光製薬「アレグラFX」のキャラクター「アレグラ人・サトシーラ」です。2013年から足かけ8年以上にわたり放送されたこのシリーズは、製薬会社のCMとしては異例のエンターテインメント性を誇り、花粉シーズンを告げる風物詩となりました。
紫色のタイツに尖ったヘアスタイル、そして独特の「アレーグラー!」という決めポーズ。一見すると強烈なインパクト重視の出で立ちですが、大野はこれを持ち前の抜群のリズム感と真顔のコミカルさで見事に演じ切りました。撮影現場では、監督からの細かな表情のニュアンス指示にも即座に応え、アドリブを交えながらスタッフを笑わせていたといいます。
後に知念侑李(Hey! Say! JUMP)や神宮寺勇太、桜庭ななみらが後輩・仲間として加わった際も、サトシーラとしての圧倒的なリーダーシップと包容力を発揮。単なる「おふざけ」で終わらせず、花粉症に悩む人々を救うヒーローという世界観を成立させたのは、大野の表現者としての確かな実力があったからこそです。