第1話から張り巡らされていた数々の疑問。なぜ占拠の舞台が新設された大型総合病院だったのか。なぜ10色の鬼面を被った集団だったのか。その全貌が解き明かされたとき、パズルのピースは見事に嵌まり合う。
鬼たちの正体は、全員が「P2計画」の犠牲者やその遺族、あるいは隠蔽工作によって人生を狂わされた被害者たちだった。彼らが選んだ「動画配信による公開処刑」という手法は、世間の野次馬根性とSNSの拡散力を逆手に取った極めて現代的なテロリズムの形態だ。
病院内で次々と暴露される関係者の不祥事は、すべて巨大な悪事を隠すための防波堤に過ぎなかった。知事や院長、果ては警察幹部まで巻き込んだ汚職の連鎖。視聴者は回を追うごとに、鬼たちの「悪」よりも、彼らを追い詰めた「社会の闇」の深さに慄くこととなったのである。