救命救急センターのドアが勢いよく開き、緊張感が走る。運ばれてきたのは心筋梗塞が疑われる70代の男性だ。初動の指示から初検、画像診断までの流れに一切の無駄がない。スタッフ全員がそれぞれの役割を瞬時に理解し、整然と動く。
このスピード感こそが同センターの真骨頂と言える。広域救急の拠点として、重症度の高い患者を24時間365日体制で受け入れる姿勢は崩さない。「要請を断らない」という基本原則を掲げ、消防や近隣医療機関とのリアルタイム情報共有ネットワークを構築してきた成果だ。一刻を争う現場において、一秒の迷いが命運を分けることを全員が熟知している。