近年、テレビという既存の電波メディアを超え、YouTubeをはじめとするデジタルプラットフォーム上で宗教と政治の関係をめぐる議論が爆発的に広がりつつある。テレビを見なくなった若い世代は、親世代のような固定的な支持政党や組織的縛りを持たない。
ここで浮上するのが宗教社会学的なアプローチだ。かつての巨大組織による「上意下達」の動員モデルが、アルゴリズムとSNSの情報空間においてどのように分解・拡散しているのか。池上氏の解説動画や関連コンテンツがネット上で高い再生数を記録する背景には、若年層が従来の偏った情報に頼らず、客観的なファクトと歴史的背景を渇望しているという現代のリアリティがある。