成宮寛貴の引退がこれほどまでに惜しまれた最大の理由は、彼が希代の才能を持つ表現者であったからです。母子家庭で育ち、中学生の頃に最愛の母を亡くした彼は、弟を養い大学まで進学させるため、学歴や後ろ盾のないところから芸能界へ飛び込みました。
宮本亜門演出の舞台『滅びかけた人類、その愛の本質とは…』で俳優デビューを果たして以降、数々の大ヒット作で強烈な爪痕を残してきました。
【成宮寛貴の主な代表作・出演ドラマ】
- 『ごくせん』(2002年)- 野田猛 役
- 『Stand UP!!』(2003年)- 宇田川隼人 役
- 『オレンジデイズ』(2004年)- 相田翔平 役
- 『ブラッディ・マンデイ』(2008年・2010年)- J(神崎潤)役
- 『ヤンキー君とメガネちゃん』(2010年)- 主演・品川大地 役
- 『相棒 season11〜13』(2012年〜2015年)- 3代目相棒・甲斐享 役
特に『相棒』での3代目相棒・甲斐享(カイトくん)役は、水谷豊演じる杉下右京の新たなバディとして国民的な支持を獲得。season13最終回での衝撃的な「ダークナイト」展開による降板劇は今なお語り草となっていますが、陰りと色気を併せ持つ唯一無二の演技力は、日本のドラマ界において替えの利かない存在でした。