すでに一部の先進的な企業や金融機関では、採用面接のオンライン化に伴い、候補者の表情解析ツールが導入され始めている。瞬き、視線の動き、口元の歪み。これらをAIが分析し、「ストレス耐性」や「誠実さ」をスコアリングする。ここで問われるのが、まさに顔が持つ社会的価値の本質だ。
「AIによる顔選別」は、新たな差別を生む温床になりかねない。特定の骨格や人種的特徴が、アルゴリズムによって「不誠実」と判定されるリスクは極めて高いからだ。EUをはじめとする主要国では、こうした顔認識AIの採用や公共スペースでの使用を厳しく制限する法整備が急ピッチで進んでいる。