これまでのガールズグループオーディションといえば、均一化されたビジュアルや規律正しさが重視される傾向が強かった。しかし、ちゃんみなが掲げた評価軸はまったく異なる。「声の響きに偽りがないか」「自分自身の悲しみや怒りを音楽へと昇華できているか」という、表現者としての本質だった。
この独自の哲学を全面的にバックアップしたのが、SKY-HIが率いるBMSGだ。アーティストファーストを徹底する同レーベルの基盤があったからこそ、候補生たちは自らの「No」——すなわち過去の否定やコンプレックス——を自信を持って開示できた。音楽エンターテインメント業界に根強く残る固定観念に風穴を開ける、極めて革新的な選考プロセスだったと評価できる。