落胆と痛恨の象徴であったミスプレイは、日本のテレビ文化の中で独自の進化を遂げた。昭和から平成にかけて大ヒットした名物番組『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』は、グラウンド上の失敗劇を臨場感あふれるエンターテインメントへと昇華させた。
ナレーションの軽妙な語り口とともに提示される珍プレーの数々は、失意の選手たちをどこか人間味あふれる愛すべき存在へと変えた。ミスをただ責め立てるのではなく、笑いと共感のストーリーへ翻案するスポーツメディアの存在が、野球の魅力をより多角的かつ親しみやすいものへと押し広げた功績は計り知れない。