検索エンジンやSNS上において、「白川郷 ひぐらし 事件 真相」といったキーワードで調べるユーザーが後を絶ちません。作中で描かれる「雛見沢連続怪死事件(オヤシロさまの祟り)」があまりにリアルかつ不気味であるため、「かつて白川郷で類似の猟奇的事件が起きたのではないか」という都市伝説が独り歩きしている側面があります。
結論から申し上げますと、作中で発生する一連の事件は100%竜騎士07氏による創作であり、現実の白川村でそのような連続殺人事件が起きた歴史的事実はありません。
ただし、物語の根幹を支える世界観には、東海地方や白川村の近代史が巧みに反映されています。
作中の「ダム戦争(雛見沢ダム計画に対する住民の激しい反対運動)」は、白川村や隣接地域における御母衣(みぼろ)ダム建設時の住民闘争や水没集落の歴史が色濃く投影されています。また、白川郷に伝わる独自の互助組織「結(ゆい)」の精神や、外界から閉ざされた豪雪地帯特有の連帯感・地域信仰が、作品のミステリーと民俗学的リアリズムを生み出す源泉泉源となったのです。