グループの核として絶妙なコントラストを描き続けたのが、中田敦彦と藤森慎吾のふたりだ。絶対的な支配者として中央に君臨する中田に対し、抜群の歌唱力と持ち前のチャラ男キャラクターを自在に操り、ボーカルとしてグループを牽引した藤森。ふたりの役割分担は完璧だった。
「慎吾の歌声が持つキャッチーさと華やかさがなければ、あの楽曲がここまで広く受け入れられることはなかった」と中田は振り返る。RADIO FISHは、単なる中田のソロプロジェクトではなく、ふたりの長年の絆と相互の才能に対する深いリスペクトの上に成り立っていた。お笑いコンビとして培った間合いと信頼関係が、ダンス&ボーカルという異色のフォーマットの上で、唯一無二の化学反応を引き起こしたのである。