「見た目の怖さ」を左右する要因の大部分は、本人の道徳性や感情とは無縁の物理的構造にある。例えば、眉骨が張り出した骨格の持ち主は、上からの照明によって目元に深い影が落ちやすい。結果として目が奥まって見え、陰湿あるいは険しい印象を与えてしまう。
さらに、噛み合わせの偏りや歯ぎしりによってエラ(咬筋)が強く張っている場合、下半顔に常時力が入っているように見えるため、「不満を噛み殺している」という誤解を招きやすい。これらは解剖学的な特徴に過ぎないが、初対面の相手には「近づきにくいオーラ」として認識されてしまうのが、この問題の厄介な点だ。