リモザン監督が結実させた映画『Young Yakuza』は、公開から年月が経過した今もなお、裏社会ジャーナリズムの到達点として高く評価されている。ヤクザを美化することもなく、単なる悪として断罪することもない。フラットなカメラワークが浮き彫りにしたのは、社会の狭間で生きる人間の業と経済活動の実相だった。
近年、この名作はAmazon Prime Videoなどの大手プラットフォームでも配信され、若い世代や海外の映画ファンの間で再び注目を集めている。ストリーミングを通じて世界中に拡散されたことで、熊谷正敏の名は海外の犯罪学研究者やジャーナリストの間でも知られるようになった。
カメラの前に立ち、自らの生き様と組織の運営を隠すことなく提示した彼の姿勢は、メディア史においても極めて異例な出来事として記憶されている。