絶賛される一方で、観光誘致や移住促進の美辞麗句に隠れた「見落としがちなデメリット」も冷静に把握しておく必要があります。
最大の盲点は、冬場の光熱費と路面凍結問題です。盛岡は東北の県庁所在地の中でも厳寒期に氷点下10度近くまで冷え込む日があり、日本海側のような豪雪ではないものの、アスファルト上の圧雪が凍結する「ブラックアイスバーン」が頻発します。冬用スタッドレスタイヤの装着はもちろん、水道管の凍結防止ヒーター管理や、冬場の暖房費(灯油・電気代)として月2万〜3万円程度の追加出費を見込んでおく必要があります。
また、「完全な車なし生活が可能か」という疑問に対しては、住むエリアによって明確に答えが分かれます。盛岡駅から中津川周辺、県庁・市役所エリアの徒歩圏内に居住・勤務する場合は公共交通機関と自転車で完結しますが、郊外の大規模商業施設や医療拠点、温泉地などを日常的に利用する場合は、自家用車が実質的な必需品となります。