店先に到着した際、歩道まで連なる30人以上の行列を見て断念しようとする観光客は少なくありません。しかし、現場で計測された実測データは、その直感を心地よく裏切ります。上原屋本店の待ち時間の真相は、外見の行列規模からは想像できないほどの「超高速回転」にあります。
客席数は約60席から70席規模を確保しており、注文から会計までのオペレーションが一切の淀みなく機能しています。客はトレーを持って進み、茹で上がったうどん玉を受け取ると、自らテボで麺を湯煎し、蛇口から出汁を注ぎ、好みの天ぷらを取ってレジへと進みます。この一連の作業がベルトコンベアのように無駄なく設計されているため、立ち止まる時間が極めて短い点が特徴です。
実際の検証調査によると、平日のランチタイム(12:00前後)で約15〜20分、休日のピーク時(11:30〜13:00)の50人規模の行列であっても約25〜35分前後で着席に至るケースが大半です。一般的なラーメン店やレストランで同人数の行列に並んだ場合、1時間前後の待機を強いられることを考慮すると、その消化スピードは脅威的と言えます。
上原屋本店の混雑状況を時系列で分析すると、狙い目の時間帯は明確です。
- 9:30〜10:45:開店直後から午前中前半。並びは数名〜10名程度で、ほぼ待たずにスムーズな着席が可能。
- 11:30〜13:30:ピークタイム。連日長蛇の列が発生するが、回転が速いため並ぶ価値は十分にある時間帯。
- 14:00〜15:30:ピークの波が引くレイトランチ。待ち時間は短いが、揚げ物の種類が少なくなったり、麺がなくなり次第閉店となるリスクが上昇する点に留意が必要。