SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを検証すると、放送スタイルの変化に対するリアルな葛藤が浮き彫りになります。
「昔のように、チャンネルを合わせれば夜通し競泳予選から決勝まで流れていた時代が恋しい」「松岡修造さんの熱血リポートや、歴代五輪メダリストの的確な技術解説がテレビ朝日の代名詞だった」といったノスタルジー交じりの投稿が散見されます。実際、世界水泳テレビ解説者実況アナウンサーの陣容は、長年培われた専門性とエンタメ性のバランスにおいて視聴者から絶大な信頼を得ており、寺川綾氏や萩野公介氏といったレジェンドによる緻密なレース分析は、中継の醍醐味として高く評価され続けています。
一方で、デジタルネイティブ世代からは全く異なる反応が上がっています。「予選の推し選手のレースだけをスマホの通知機能を使ってピンポイントで見られる」「地上波の長いCMや演出をスキップして、決勝の2分間だけをアプリで即座に観戦できるのが合理的」という意見です。かつてのお茶の間一体型の観戦体験は、個人最適化されたオンデマンド型へと完全に移行したと言えます。