このコントが時代を超えて支持される最大の要因は、日本マクドナルドをはじめとする誰もが見慣れた日常空間を舞台に選んだ点にある。黄色と赤を基調とした親しみやすいカウンター、整然と並ぶメニュー表。どこにでもあるはずの日常風景が、一人の奇妙な店員の存在によって徐々にシュールな異世界へと変貌していく。
日常の解像度が高ければ高いほど、そこに生じるズレは強烈な笑いへと直結する。観客が「あるある」と共感するファストフード店の作法を完璧に再現した上で、それを鮮やかに裏切っていく構成力。コントという表現形式が持つ破壊力を極限まで引き出した見事な空間設計であった。