永野芽郁「非公開」in 日本武道館と銘打たれたこの公演の全貌は、当日まで徹底して秘密のベールに包まれていた。そのタイトルの通り、何が飛び出すのか予測がつかないスリルが会場を支配していた。暗転と同時に響き渡る重低音のエンジン音。ステージ中央から大型バイクに跨って登場した彼女の姿に、客席からは割れんばかりの絶叫が湧き起こった。
可憐なパブリックイメージを鮮やかに裏切るハードなレザージャケット姿。そこから一転して、圧巻のダンスパフォーマンスや、自らアコースティックギターを爪弾いての弾き語りへとシームレスに移り変わっていく。サプライズの連続に観客は息をつく暇すらない。ただのタレントの余興ではない。妥協のないリハーサルを積み重ねてきた者だけが放つ、確かな表現者の迫力がそこにあった。