「子どもたちに夢を持てる場所を作りたい」――第69代横綱として前人未到の記録を打ち立てた白鵬翔が抱き続けてきた思いは、極めて明確だ。相撲人口の減少が叫ばれる昨今において、競技の底辺拡大とジュニアスポーツ育成の抜本的改革は急務とされてきた。
この大会は単なる勝ち負けを競う場にとどまらず、礼儀作法、相手を思いやる心、そして世界で戦うためのメンタリティを学ぶ教育のプラットフォームとして機能している。ここで育った少年たちが高校、大学を経て大相撲の門を叩き、関取となって土俵を沸かせる。その確かな循環構造が、日本相撲協会の未来を力強く支える屋台骨になりつつある。