夜の静寂を切り裂くスキャンダラスな映像。だが、その画面の裏側には、単なる露出に頼らない高度な演出上の計算が張り巡らされていた。当時の制作現場では、行政や視聴者からの批判をいかにかわしつつ、視聴者の好奇心を刺激するかという課題が常に突きつけられていた。
生放送に近い緊張感のなか、カメラアングルや光と影の陰影を緻密にコントロールすることで、直接的な描写を避けつつも圧倒的な官能性を醸し出す技法が開発された。芸術や文化の文脈を装いながら限界ギリギリの映像を送り届けるという手法は、当時の規制当局との文字通りの知恵比べであった。過激さと品格の危ういバランスの上に成り立ったその挑戦は、テレビというメディアが持ち得る表現の振幅を決定的に押し広げたのである。