三宮の夜を語る上で欠かせないのが、圧倒的な費用対効果を誇る「せんべろ」文化と、密やかな時間を約束する個室スタイルの進化だ。かつてせんべろと言えば立飲みスタンドの専売特許だったが、現在のトレンドは一味違う。立ち飲み感覚の気軽さでありながら、座ってじっくり味わえる穴場店が急増しているのだ。
名物の串カツや新鮮な生刺身が1皿200円台から並び、生ビールやハイボールが一杯300円を切る価格設定は当たり前。特に、人通りの少ない裏路地にひっそりと佇む隠れ家的な店では、小鉢3品とドリンク2杯がセットになった「千円セット」が酒呑みたちの胃袋と財布をガッチリと掴んでいる。一方で、周りの目を気にせずゆったり寛げる完全個室酒場も百花繚乱の相相を呈しており、プライベート感を重視する宴会やデートでも「安くて旨い」を徹底する店舗が人気を集めている。