あの夏のコートに刻まれた光景は、いまも人々の記憶に鮮烈だ。開催国・フランスをあと一歩のところまで追い詰め、世界中に激震を走らせた40分間。ゲームセットのブザーが響いた瞬間の悔しさは、日本が「世界のトップレベルと対等に渡り合える」という確信へと昇華した。
当時の戦いを「健闘」と呼ぶ関係者は、いまや誰一人として存在しない。世界クラスのビッグマンをズラリと揃える巨漢チームに対し、日本は研ぎ澄まされたスピードと高確率の3ポイントシュートで真っ向から立ち向かった。あれから2年。単なるフロック(偶然)ではない再現可能な勝利のアルゴリズムを構築することこそが、いまチームに課された最大のテーマだ。