恐竜の分類を理解する上で、すべての基本となるのが「腰の骨の構造」による二大グループの区分だ。約2億3000万年前の三畳紀に登場した彼らは、骨盤の形によって竜盤目(Saurischia)と鳥盤目(Ornithischia)という大きな進化の流派に分かれた。
竜盤目には、最強の肉食恐竜として名高いティラノサウルスやアロサウルスなどの「獣脚類」、そして体長30メートルを超えるアルゼンチノサウルスのような超巨大な「竜脚形類」が含まれる。鋭い歯と脚力で獲物を追う者と、圧倒的な体躯で森林の葉を喰み尽くす者。同じグループから対極的な生存戦略が生まれたことは興味深い。
一方の鳥盤目は、植物食に特化した多様な形態の宝庫だ。トリケラトプスに代表される「角竜類」、背中に板状の骨を持つ「剣竜類」、頑丈な装甲を纏った「鎧竜類」など、肉食恐竜の捕食圧に対抗するために独自の防具や武器を発達させた。最新の化石解析では、鳥盤目の防御器官が単なる「鎧」にとどまらず、仲間同士のコミュニケーションや体温調節の役割を果たしていた可能性が高まっている。