東北地方の夏を長年象徴してきた冷たく湿った東風「やませ」。かつては長雨と冷夏をもたらす主因として恐れられていたが、近年その性質に異変が起きている。海水温の上昇と太平洋高気圧の偏りの影響で、冷害ではなく「極端な湿潤猛暑」と「突発的大雨」を同時に誘発する暴君へと変貌した。
とりわけ青葉山周辺や泉区の山沿いエリアでは、上昇気流に伴う強大な積乱雲が数十分で発生する。わずか1時間で50ミリを超える激しい雨が降り注ぎ、街のシンボルである定禅寺通りのケヤキ並木を激しく濡らす。従来の雨雲予測では捉えきれない「局地化」が、現代の仙台における最大の気象リスクだ。