「青森は夏でも涼しい」という従来のイメージは、2026年現在の現実とはかけ離れつつある。地球温暖化の波は本州最北端にも確実に押し寄せており、最高気温が35度を超える猛暑日や、夜間も気温が下がらない熱帯夜が珍しくなくなった。
ここで深刻な問題となるのが、住宅の冷房普及率だ。伝統的な青森の家屋は保温性・断熱性に優れ、冬の寒さを防ぐ構造になっている反面、熱がこもりやすい構造を持つ。エアコン未設置の高齢者世帯を中心に、室内での「隠れ熱中症」が急増。冬の雪害対策だけでなく、夏の暑さから命を守るための避難場所確保やエアコン設置助成など、自治体の防災枠組みそのものが再構築を迫られている。