彼女が初めて全国的な注目を集めたのは、2016年の『BAZOOKA!!! 第10回高校生RAP選手権』である。「練馬のギャル」という強烈なキャッチコピーとド派手なヴィジュアルでステージに立った17歳の少女は、並み居る強豪を相手に圧倒的なスキルと度胸を見せつけた。
あれから約10年。単なる「話題の女子高生ラッパー」で終わると高くをくくっていた音楽関係者の予想は見事に裏切られた。ルッキズムや世間の偏見に抗う楽曲を次々と発表し、自らの傷や泥臭さを隠さないスタンスでファンとの間に強固な信頼関係を築き上げたのだ。