なぜこの街は、これほど急激な時代の変化に対して柔軟かつ力強く対応できるのか。その背景には、2016年の熊本地震をはじめとする数々の試練を乗り越えてきた歴史がある。災害の渦中にあっても、アーケードのアーチの下で助け合い、いち早く営業を再開させた商人たちの絆と胆力は、今も街の骨格として根付いている。
外部からの巨大な資本流入に飲まれることなく、自らの主導権を保ちながら変化を受け入れる。この絶妙なバランス感こそが、他の都市には真似できない強みだ。試練を乗り越えるたびに強くしなやかに生まれ変わってきた過去があるからこそ、現在のグローバルな大変容の波をも自らの成長エネルギーへと変換できているのだ。