近年の甲子園大会で導入が進む「朝・夕の二部制」。酷暑から球児の命を守るための運用は、投手起用の概念をも根底から変えた。かつてのエース一投コロリの時代は完全に終わりを告げている。
今年の横浜は、タイプが異なる4人の投手を揃えた強固な継投システムを確立した。最速152キロを誇る本格派右腕から、手元で大きく曲がる変則左腕、さらには打者の手元で沈む変化球を網羅する精巧な軟投派まで。ベンチのデータ班がリアルタイムで相手打線との相性を割り出し、交代のタイミングを指示する。暑さによるスタミナ消耗を分散しつつ、相手に狙いを絞らせない完璧なリレーだ。