かつて高度経済成長期の熱気を象徴する存在として建設された。重厚な石張りの外観と普遍的な建築デザインは、長年にわたり地域の顔として親しまれてきた歴史がある。
しかし、築年数の経過に伴うエネルギー効率の低下や、現代のワークプレイスに求められる柔軟性の不足は避けられない課題だった。解体・新築という選択肢も囁かれるなか、運営陣が下した決断は「躯体を活かした環境配慮型の大規模リノベーション」だ。構造骨組みを保持したまま最新の遮熱ガラスや断熱部材へと全面的に刷新したことで、建設時のCO2排出量を8割削減。新築以上の環境パフォーマンスを獲得することに成功した。